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= アニキ上京す = アニキのタイヤは回らない。ブレーキドラムとブレーキシューが錆によりがっつり固着しているらしい。大抵はタイヤを外し、ブレーキドラムの角を角材か何かで叩いてやるとポッコリ外れるというが、アニキのはダメ。動かないタイヤでうちの近所を引きずり回したところ、2〜300mに及ぶブレーキ痕を残すに止まった。ただし途中から右側のブレーキ痕が消えたことから、どうやら右側は動くようになったらしい。アニキのために借りた駐車場は地面より高くなっているためブレーキの外れない車を駐車させるのは不可能。仕方なく家の敷地から働き者のホンダを追い出してぐうたらアニキを鎮座させた。 苦難の旅を経て上京を果たしたうちのアニキは旅の汚れも相まって、地の色よりかなり緑がかっていた。というわけでまず最初に行ったのが洗車であるが、後で知ったことではあるが、これは旧車オーナーが絶対にやってはいけないことの一つであったようだ。昔の車はとにかくお肌が弱く、錆びやすい傾向にある。特に動かない車となれば、奥の方にたまった水を走って落とすわけにはいかず、そのまま錆をさらに加速させることになりかねないと言うのがその理由だそうな。そうとは知らず、じゃぶじゃぶ洗ってぴかぴかに磨いてやりました。 苦難の旅を経て上京を果たしたうちのアニキは旅の汚れも相まって、地の色よりかなり緑がかっていた。というわけでまず最初に行ったのが洗車であるが、後で知ったことではあるが、これは旧車オーナーが絶対にやってはいけないことの一つであったようだ。昔の車はとにかくお肌が弱く、錆びやすい傾向にある。特に動かない車となれば、奥の方にたまった水を走って落とすわけにはいかず、そのまま錆をさらに加速させることになりかねないと言うのがその理由だそうな。そうとは知らず、じゃぶじゃぶ洗ってぴかぴかに磨いてやりました。 「悲報」 「朗報」 「訃報」 ネズミの兄弟に関しては、キャビンを常の寝床としていたようだが、まさかその日に限ってあの車が動くとは思いも寄らなかったようだ。東京の水が合わなかったらしい。洗車と同時にちょっとした身体検査も行った。欠品は結局テールレンズのみであるが、荷台の側板の上の縁にモールのようなものがついていた跡がある。車内に関しては、クランク棒からジャッキまでほぼ揃っていたのは奇蹟である。強いて言えば車載工具が見あたらない。他の資料によれば、帆布のような布にくるまれた工具袋があったらしい。そんなこんなで結局かなりきれいになった。
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